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ポケモンのローテーションバトルをしている人のブログ。

【TRPG】永い後日談のネクロニカ ~リプレイ~ 「Full House」 Part12

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◆第1話

マザーズ・トレイン編⑥

 

イヴ:「行きましょう。」じゃあ56号車に進んでいこうか。

シルヴィア:車両が燃えてるのに本当に通れるの?

NC:燃えてるのは主に壁だからねー。机とかを調べるのはちょっと無理だけど、車両の真ん中を通っていけばなんとか進めるよ。

クオン:ふむ。では余計な事はせずにさっさと通り抜けよう。

カタナ:「あ~つ~い~!」夏服設定にしておけば良かったw

NC:というわけで君達が駆け足で56号車を抜けるとすぐに次の車両です。

シルヴィア:次は何だろう。

イヴ:暑いから勢いよくドアを開ける!

NC:すると床が灰色の砂で出来ている車両に出る。コンクリートが混じったような感じの灰色だね。そしてナンバープレートは真っ黒に塗り潰されている。

クオン:床の砂をいじりながら「ここは…砂漠?」

シルヴィア:「砂漠にしては随分ジメジメしてるな。」

イヴ:振り返ってナンバープレートを確認。「真っ黒で読めないわね。」

カタナ:「……~っ!!」初めて見る砂漠に感動してる。そうだ砂のお城を作ろう。

シルヴィア:そんなカタナを見てこいつはブレねぇなーと呆れる。

NC:あ、ちょっとイヴは判定してみて。

イヴ:? 出目7で成功。

NC:OK。車両の中央付近に何かが埋もれているみたいだ。それが人っぽい事に気付いてもいいよ。

イヴ:人!?それはすぐに駆け寄るよ!「ちょっと!あれ人じゃない!?」

クオン:「こんなところに人?」イヴについていく。

NC:二人が近づくと、胎児のようにうずくまっている男の子がいる。気を失っているみたいだ。年齢は7~9歳で黒髪の日本人かな。

イヴ:とりあえず砂をどけて仰向けにしてあげよう。「日本人かしら?」

シルヴィア:「おいおい、マジで人間だったのかよ。」砂遊びに夢中なカタナを引きずってそっちに行く。

カタナ:砂のお城に両手を伸ばすが後ろから襟を掴まれてズルズルされる感じで。

クオン:細かいw

イヴ:「この子、カタナの友達かしら?」

シルヴィア:同じ日本人だもんな。「見覚えあるか?」

カタナ:「ん~。ない!」こんな奴知らんw

NC:4人で話していると男の子が目を覚ます。そして虚ろな瞳で言う。「おねえ……ちゃん…?」

クオン:お姉ちゃん?

NC(男の子):「お姉ちゃん…お姉ちゃんなんでしょ?」君達に話しかけてるというよりはうわ言のように繰り返している。

イヴ:そっと手を握ってあげる。

NC(男の子):「お姉ちゃんだよね?約束…覚えてるよね?ねえ、お姉ちゃん……助けてよ…」そう言って手を伸ばしてくる。

カタナ:可愛そうに思って伸ばした手をとる。「カタナがいるからだいじょうぶだよー」

NC(男の子):カタナの手を掴んだ瞬間、「お姉ちゃんじゃ…ない!」と言うと手が内側から蟲に食い破られていく!

一同:なんでだよ助けたじゃんw

NC:(無視して)それと同時に数え切れないほどの羽虫やシデムシが車両の窓ガラスを割って入ってくる!

イヴ:ぎゃああああ

クオン:カタナが見覚えないとか言うからw

カタナ:いや腕から蟲とか出す知り合いなんていねーもんw

NC:「次は…ピーガガ……次は…ピーガガ…お降りの方は左側のドアからお降り下さい。」という車内アナウンスが流れるが、乗車口のランプは消えているので降りれそうにない。蟲達は電車自体を食いながら君達に迫ってくる。

イヴ:「みんな私の後ろへ!」

クオン:「くっ!」反射的にショットガンを撃つけどすぐに無駄だと知り、イヴの後ろへつく。「キリがない。どんどん入ってくる。」

シルヴィア・カタナ:同じくイヴの後ろへ!

イヴ:「出てきて!」トランクから『やぶれひまく』が伸びて周囲の蟲を一掃する!

NC:いいね。『やぶれひまく』が薙ぎ払ったおかげで蟲達は怯んで勢いがなくなる。…だけどまだ終わりじゃないよ。後方の車両のドアが開く音が聞こえる。

シルヴィア:「ったく、次から次へと!」一瞬で軍刀の鎖を解いて抜刀!後方の敵に備える。

カタナ:同じくして『名刀』を構える。抜刀した途端、隠していた狂気が溢れて表情が歪む。「~♪~♪~♪」

クオン:ショットガンのポンプアクションをしつつイヴに並ぶ。「数が多いね。」

イヴ:『やぶれひまく』を撫でながら「心配しなくても私が守ってあげるわよ。」

NC:準備はいいね?それでは戦闘開始だ!

 

 

Part13 マザーズ・トレイン編⑦に続く