ぽんたったいむ。

ポケモンのローテーションバトルをしている人のブログ。

【TRPG】永い後日談のネクロニカ ~リプレイ~ 「Full House」 Part11

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◆第1話

マザーズ・トレイン編⑤

 

NC:次のシーン、38号車から隣の56号車へ移動するところから。

イヴ:56号車ねぇ…。

シルヴィア:たまには最初にドア開けようかな。「きな臭くなってきたな。」言いながらドアを開ける。

NC:するとドアを開けた瞬間、炎が吹き出てシルヴィアを襲う!

カタナ:トラップか!

シルヴィア:「あっつッ!」これにはたまらず仰け反る。迂闊だった…。

イヴ:防御は任せて!熱を感知した『やぶれひまく』がトランクから飛び出てシルヴィアを包む!

NC:おっ いいね。イヴの『やぶれひまく』でガードしたので被害は受けずに済んだよ。

シルヴィア:「悪い。借り作っちまったな。」

イヴ:「気にしないで。それよりドアの向こう…。」56号車のドアを指差す。

NC:イヴが指を差したその先、56号車の内部は燃え盛り、窓ガラスが割れ、沢山の文書が車外からの風で舞っている。会議室っぽい感じで机があったり地図が貼ってあったりしてる。

カタナ:本能寺の変みたいだな。

NC:(素に戻って)お前、本能寺の変の現場見たことあるのかよw

一同:www


クオン:その光景をシルヴィアの肩越しに見たクオンは炎に釘付けになる。「わ、私は、何度も何度もこの光景を見てきた…。」

カタナ:「くおんちゃん?」

クオン:震える右手を左手で押さえつけて「私は色んなものを失って、色んなものを奪ってきた。この光景は…この光景は…あぁ」

カタナ:「しっかりして!」クオンの肩をゆさゆさ。確かクオンの記憶のかけらに『炎』があったな。

イヴ:そんなクオンを後ろからそっと抱く。

クオン:「…っ。見たことがある。こういう炎に包まれた場所を…。」でもイヴにぎゅっとされて安心したのか元に戻る。顔を赤らめて「ごめん。もう大丈夫。」

シルヴィア:さてここからどうするか。

カタナ:その前に対話判定しようぜ。

NC:了解。


この対話判定ではカタナのみが成功し、クオンへの狂気点が減少。


NC:君達が立ち止まっていると、舞っていた書類のうちの1枚がシルヴィアの肩あたりにバサっとまとわり付く。灰色の新聞だね。

シルヴィア:「ん?」邪魔だし取って見る。

NC:その新聞はシルヴィアには読めない言語の物だったがいくつかの写真が載っている。荒れ果てた村の中を戦車が走行している写真、1両の戦車の後を50人くらいの兵士が列を組んで歩いている写真、火炎放射器を持った兵士が村を焼いている写真などが載っている。ここでシルヴィアは判定を。


この判定でシルヴィアは『のうみそ』を使ってダイスを増やすが…


シルヴィア:出目3と1でファンブル!w

クオン:記憶のかけらフラグがプンプンの判定でファンブルとかw

イヴ:おいしすぎるww

カタナ:楽しい奴めw

シルヴィア:くそw 狂気点で振り直して出目6と5!成功!

NC:ここは何が何でも成功したい場面だよねw ではシルヴィアは以下のことを思い出す。


2100年代、まだアンデッドが誕生して間もない頃。
生物を素体とするアンデッドに対して否定的な意見を持つ者達が一定数いた。
特に善良な医学会は人道に反するとして死体のアンデッド化を認めなかった。
彼らはアンデッドでの戦争が主流になった頃でもアンデッドを否定し続けた。
だが、そんな彼らを疎んだ政府は彼らをテロリストとし、反アンデッド派の殲滅作戦を開始したのであった。
この写真はその時の光景である。


イヴ:これは…。

クオン:人類滅亡に一歩前進した瞬間だ。

シルヴィア:というかこんなこと思い出したら狂気判定ありそう。

NC:あ、シルヴィアは狂気判定お願いしますw

一同:www


この狂気判定にシルヴィアは失敗し、カタナへの未練で発狂してしまう。


シルヴィア:おおおっ!ツイてない!ツイてないぞ!w

カタナ:初発狂おめでとうw

NC・イヴ・クオン:おめでとうw

シルヴィア:なんでイヴとクオンはそんなに狂気点減ってるんだよw

NC:そんなシルヴィアには記憶のかけら『最終戦争』をあげよう。

シルヴィア:お?

NC:記憶のかけらが増えると同時にさらに記憶を思い出すよ。


最終戦争。
それはアンデッド戦争の末期に偶発的に発生した核戦争を差す。
130発の核爆弾が南北アメリカ大陸間において炸裂。
その結果、世界はわずか1年で無政府状態となる。
さらに5年後には人類の90%以上が死亡、ネクロマンサーが支配する世界が出来上がる。

あたしはかつて最終戦争を勝ち抜くため、生き抜くため、尖兵として手足の如く働いていた。
あたしはその中でも特に優れた部隊の隊長として様々な勲章を貰っていた。
だがそんな勲章などでは仲間は救えず、傍らにいた相棒もすでにいない。
そう、あたしはすでに軍から除名された身…


NC:新聞はシルヴィアが目を通し終わると、火の粉が付いたのかボワっと燃えてしまう。

シルヴィア:「そう、だったのか…。」多くの記憶が戻ったせいか、頭痛がしてよろめく。

カタナ:「わわっ!」シルヴィアを支えてあげよう。「おねーちゃんも思い出したの?」

シルヴィア:「まあな。だけどごちゃごちゃしちまってよ。後で話すわ。」ぽん、っとカタナの頭を撫でて立ち上がる。

イヴ:シルヴィアがまさか最終戦争に関わっていたとは。

クオン:元軍人って設定だしあり得ない話ではないよね。

シルヴィア:「こんなところで立ち止まってらんねー。とっととこの電車から降りねーと。」いなくなった相棒のことが気になってる。

クオン:そうだね。56号車を覗き込む。NC、火の手の様子は?

NC:結構勢いよく燃えてるけどドールの体なら通れるだろうね。

イヴ:じゃあイヴが先頭になるからみんなは後をついて来て。また何かトラップがあるかも知れないし。

カタナ:OK。イヴに続こう。

イヴ:「行きましょうか。ちょっと熱いけどなんとかなるでしょう。」

 

 

Part12 マザーズ・トレイン編⑥へ続く 

 

いつもご愛読ありがとうございます。イヴ担当のぽんたったです。

前回の更新から大分空いてしまって申し訳ありませんでした。

更新が止まっている間も多くのアクセスがあり嬉しい限りです。これからも読み続けて頂けたら幸いです。

さて、この第1話もいよいよ終盤。マザーズ・トレイン編のラストに向けてプレイヤー達もワクワクハラハラしていますw

これからもっとドール達の生前が明らかになっていくのでお楽しみに!

 

 

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